・本来は必要がない高齢者までが長期入院していることなどが問題とされ、そのあり方が問われてきたのが療養病床です。

　そのため、介護療養型医療施設に対しては病院ではなくケアハウス等の居住系サービスまたは老健施設等で受け止めることで対応することとし、介護保険からの給付を止めようとしている。

・患者の長期受け入れを前提とした療養病床は、医療機器をそろえる必要はありませんが、一人の患者さんに対しての病室面積・廊下幅の規定の他、機能訓練室、談話室、食堂、浴室といった施設基準を満たすために費用がかかり、簡単には移行できません。

・重症慢性患者を受け入れる療養型病院への転換
　2006年度診療報酬改定によって、慢性期入院医療に包括評価が導入されたことがあります。これにより、医療の必要性による「医療区分」と身体機能による「ＡＤＬ区分」に基づく患者分類を用いて評価を行い、医療の必要性が高い患者ほど、診療報酬が高くなるしくみになりました。

・「医療区分」「ＡＤＬ区分」は、療養病床の診療報酬を決めるための基準として、２００６年７月から導入されました。入院基本料は、患者さんが病棟で受けている医療の程度（＝医療区分）、介護を要する程度（＝ＡＤＬ区分）を基準に決められることになったのです。

病院の収入増加手法